toggle
2021-06-10

移住そして四国で宝探し

代表の細川です。朝日新聞の四国各県版で月1回、コラム「しこく宝島」を書いています。四国は私にとって、文字通り宝島。探検のしがいのあるエリアです。まずは地元の人にそのお宝に気づいてほしいという願いを込めて、私が出会った素敵なものや人を紹介しています。
香川に来たきっかけは転勤でした。新聞記者として赴任した七つ目の都市。瀬戸内海の多島美やお遍路文化を取材するうちに、人々の温かさや自然の豊かさに魅せられました。同時に過疎化の問題も目の当たりにしました。空海以来の遍路道は人気もなく草が生い茂り、島の人は数年のうちに無人島になることを恐れていました。
活性化のために、何か自分にできることはないかと考え、香川5年目に定住することにしました。旅行と英語が好きだったので、通訳ガイドに転身しました。

ガイドになってもやることは変わっていません。四国や日本の魅力・特徴を伝えるため、現地を取材したり、本を読んだりして、原稿を書きます。実際のガイディングではそうした話のストックを総動員して、お客様が見聞きするもの、知りたいことと関連づけたストーリーを提示するように心がけています。
残念ながら、ガイドとして四国での仕事はそう多くはありません。四国の外国人延べ宿泊者数は全国ブロック別で最下位です(2019年)。しかし、実際に来たお客様は満足して、私が移住した理由にうなずきます。「四国には隠れた宝があるって本当だね」。
コラムを通して宝探しを続け、地元の方々と共に四国を盛り上げていきたいと思います。(治)

この記事をSNSでシェア!
関連記事