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2021-06-28

奧四万十の旅②大河の源流を訪ねて

 高知県は年間降水量が全国1位。香川の3倍も降ります。言い方を変えれば、雨雲は高知に雨を降らしてしまうので、山を越えた香川は少雨です。
 それはともかく、雨は大地を潤し、水の流れが川となります。四万十川は四国最長の川です。大きなダムが建設されていないことから「日本最後の清流」とも呼ばれます。その源流が津野町にあると知り、向かいました。
 不入山の中腹にたつ源流の碑から苔むした山道を約20分歩くと、岩清水を発見。これが清流196kmの旅のはじまり。高知の大地を蛇行して、太平洋に注ぎます。
 町内には、川に板を渡しただけの素朴な「早瀬の一本橋」もありました。増水時に水中に沈む「沈下橋」の原型と言われる橋です。高知県内には沈下橋が410カ所と日本一の多さを誇ります。

沈下橋の原型とされる「早瀬の一本橋」


山の間を蛇行する四万十川

 この素晴らしい四万十川の景観をどうやって楽しもう……。せっかくなので、別の日に下流に行き、カヌーに乗りました。四万十川の駅「カヌー館」では、ラフティングや遊覧船の体験もできます。四万十の流れは穏やかで、まわりの山々や雲を水面を映し出していました。何カ所か流れが急なところがあっただけで、リラックスして川下りを楽しめました。(治)

四万十 川の駅「カヌー館」https://www.canoekan.com/index.html

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